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【働き方改革】医師バイトはどう変わる?3人に1人以上が実施する「バイト縮小」「年収減」への対策とは

【医師の働き方改革】医師のバイトはどう変わる?3人に1人以上が「バイト縮小」や「年収減」に備えて実施する対策とは

「Dr.アルなび」では2024年1月下旬に医師へのアンケートを実施し、468名から回答を得ました。

本記事では上記の調査結果から、「医師の働き方改革」の適用が約3か月後に迫るタイミングで、医師は今後のアルバイトや年収の見通しについてどのような考えを持っているのかをご紹介します。

そして、医師が2024年4月以降も希望の年収を確保するために、検討または既に実施している対策についてもお伝えします。

「医師の働き方改革」で、医師のアルバイトや年収はどう変わる?

本章では、全回答から2024年1月時点で非常勤(アルバイト)勤務を行っている医師・343名の回答に絞り込みを行いました。

さらに、働き方や「医師の働き方改革」の対象となるか否かの違いという視点を加えて以下の3つに分類し、アルバイト勤務や収入への影響に関する見通しにどのような違いがあるか確認しました。

・常勤先の医療機関があり、医師の働き方改革の対象となる医師
(以降 「常勤先あり(医師の働き方改革制度の対象)」

・常勤先の医療機関があるが、医師の働き方改革の対象とならない医師
(以降 「常勤先あり(医師の働き方改革制度の対象外)」

・非常勤のみで勤務するフリーランス医師
(以降 「フリーランス」

▼関連記事:医師の働き方改革の「対象」について詳しく知りたい方はこちら

制度対象医師の28.6%が「アルバイトの勤務回数・時間が減少する」

アルバイトの勤務回数や時間の変化について尋ねた質問では、すべての分類において「あまり変わらない」が最多となり、次いで「減少する」「増加する」の順に多くなりました。

Q: 2024年4月以降、ご自身のアルバイト回数・時間はどのように変化すると思いますか?

Q: 2024年4月以降、ご自身のアルバイト回数・時間はどのように変化すると思いますか?

「減少する」と回答した医師の割合に注目してみると、医師の働き方改革制度の対象とならない医師(常勤先あり(医師の働き方改革制度の対象外)・フリーランス)の場合は全体の1割程度にとどまりました。

その一方、常勤先あり(医師の働き方改革制度の対象)の医師については、アルバイト回数や時間の減少を危惧している方が約3割にのぼっています。

この結果から、2024年4月以降の医師アルバイトについて「医師の働き方改革」の影響を最も感じているのは制度の対象となる医師であることが分かります。

制度対象医師の34.6%が、医師の働き方改革で「年収が減る」

続いて、年収の変化について尋ねた結果は以下の通りです。

Q:2024年4月以降、年収(常勤・非常勤先からの収入合計)はどのように変化すると思いますか?

Q:2024年4月以降、年収(常勤・非常勤先からの収入合計)はどのように変化すると思いますか?

年収についても「減少する」が占める割合が高いのは医師の働き方改革制度対象となる医師であり、3人に1人以上は年収が減ってしまうことを覚悟しているといった状況がうかがえます。

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「医師の働き方改革」以降、年収減少が懸念される要因は?

「医師の働き方改革」以降、年収減少が懸念される要因は?

次に、常勤先を持ち医師の働き方改革制度の対象となる医師のうち約3割が懸念する年収減少の要因と、近い将来推測される年収変化に備えるために医師が実施している対策について聞きました。

年収減少を懸念する要因の約8割は「アルバイト先からの収入減」

2024年4月以降の年収が減ると考えられる要因として、最も多くの医師が挙げたのは「非常勤先からの収入が減る」(53.3%)ことです。

「常勤先・非常勤先 両方からの収入が減る」(25.3%)を含むと、約8割の医師がアルバイト先からの収入減によって、年収全体が減ってしまうと危惧していることになります。

(医師の働き方改革制度の対象となる医師 かつ2024年4月以降の年収が減ってしまうと回答した医師へ)
Q:年収が減ってしまう要因として、当てはまるものをすべて教えてください。

2024年4月以降の年収が減ると考えられる要因として、最も多くの医師が挙げたのは「非常勤先からの収入が減る」(53.3%)ことです。
「常勤先・非常勤先 両方からの収入が減る」(25.3%)を含むと、約8割の医師がアルバイト先からの収入減によって、年収全体が減ってしまうと危惧していることになります。

(医師の働き方改革制度の対象となる医師 かつ2024年4月以降の年収が減ってしまうと回答した医師へ)
Q:年収が減ってしまう要因として、当てはまるものをすべて教えてください。

医師の時間外労働の上限規制で、アルバイト時間も制限を受ける

「医師の働き方改革」では、医師の時間外労働の上限規制の適用が始まることが大きなポイントとなっています。

2024年4月以降、医療機関が担う機能や働く医師の特性に応じたA~Cの水準が各医療機関に指定されます。

そこで働く勤務医は、自身が適用される水準で定められた上限時間内で勤務することが求められるのです。

例:診療に従事するすべての勤務医に原則適用される「A水準」…時間外労働の上限は「月100時間未満/年960時間以下」等

この規制で注意すべきポイントは、常勤先だけでなくアルバイト先での勤務時間も労働時間として合算される点です。

つまり、常勤先における労働時間の状況によっては、アルバイトできる時間が大幅に限定されてしまう可能性があるのです。

そのため、今までのように上限なしでアルバイトができた状況と比べて、2024年4月以降は非常勤先からの収入が減ってしまう、ひいては年収も減ってしまうと懸念している医師が多いと推測されます。

すぐ始められる!「医師の働き方改革」による年収減への対策とは?

今すぐ実施できる!「医師の働き方改革」による年収減への対策とは?

最後に、医師の働き方改革制度による年収減の影響を最小にとどめ、2024年4月以降も希望の年収を確保するために実施している(もしくは実施を検討している)ことを尋ねました。

約6割の医師が、2024年4月以降の年収確保に向けた対策を検討・実施

2024年4月以降の年収確保に向けた対策を尋ねた質問で最も多かったのは、「特にない」(回答数:91)で、回答全体の約42%を占めています。

一方で残り約6割にのぼる医師は、年収確保のために何らかの対策を既に実施している、または今後実施を検討しているようです。

(医師の働き方改革制度の対象となる医師へ)
Q:2024年4月以降の年収確保に向けて、検討していることや既に実施していることはありますか?(複数選択可)

Q:2024年4月以降の年収確保に向けて、検討していることや既に実施していることはありますか?(複数選択可)

年収確保の対策では「宿日直許可のあるアルバイトを探す」が最多

具体的な内容を見てみると、「宿日直許可のあるアルバイトを探す」(回答数:74)と回答した医師が突出して多くなっています

宿日直許可のあるアルバイトとは、いわゆる「寝当直」に該当するような、常態としてほとんど労働する必要のないアルバイトのことを指します。

労働基準監督署から「宿日直許可」を受けている医療機関において、許可の範囲内となる以下要件を満たす場合には、労働時間としてみなされないというルールがあります。

・通常の勤務時間から完全に開放された後のもの

・一般的な宿直業務以外には特殊な措置を必要としない軽度又は短時間の業務

・宿直の場合は、夜間に十分睡眠がとり得る

・⼀般の宿⽇直許可の際の条件を満たしている

参照:厚生労働省「断続的な宿日直の許可基準について

つまり、宿日直許可のあるアルバイトの勤務時間は「労働時間」としてカウントされないため、前述の医師の時間外労働の上限規制による制限を受けず、アルバイトが可能になります。

効率的に「宿日直許可のあるバイト」を探すなら、Dr.アルなびで

このような特性から、宿日直許可のあるアルバイトを希望する医師は急増しています。

しかし各医療機関における宿日直許可の取得状況は、公開されていないケースが大半です。

気になる求人の募集元となっている医療機関が「宿日直許可を得ているか」について、一つひとつ確認していく場合は膨大な時間と手間がかかってしまうでしょう。

その間にライバル医師からの応募が入り、募集終了となってしまう可能性もあります。

忙しいご勤務の合間でも効率的に宿日直許可のあるバイトを探したい場合は、医師専門の求人サイトを活用するのがお勧めです。

医師のアルバイト情報サイト「Dr.アルなび」では、各医療機関の専任担当を全国に配置して宿日直許可の取得状況を積極的に収集、会員の先生方限定でご案内しています。

宿日直許可のあるバイトをご希望の先生は、専任コンサルタントによる情報提供・サポートが受けられる「Dr.アルなび」を是非ご活用ください。

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◆医師の働き方改革に関するアンケート

調査日:2024年1月16日~23日

有効回答:468

対象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師

調査方法:Webアンケート

Dr.アルなび編集部

ライター

Dr.アルなび編集部

医師のアルバイト探し応援コンテンツを提供する「Dr.アルなび」編集部です。医師アルバイトの求職支援サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

アルバイト情報をお探しの医師の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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