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当直はきつい?医師が負担を感じる理由や「当直バイト」との違いを解説

当直はきつい?医師が当直を負担に感じる理由や「当直バイト」との違いを解説

「当直が多すぎて、自宅になかなか帰れない。」「当直明けの勤務が辛い」など、多くの勤務医にとって当直は避けたいものという印象があるのではないでしょうか。

しかし実際には、すべての当直が医師にとって「辛いもの」ということはありません。

本記事では、医師が当直に大きな負担を感じてしまう理由や、アルバイトで入る当直との違い、そしてアルバイトならではのメリット等をご紹介します。

医師の「当直」とは?

当直は、通常の勤務時間外に交代で勤務すること

当直とは、通常の勤務時間ではない時間帯に交代で業務を担当することです。

医療をはじめとする24時間365日の対応が必須となる業界においては、この当直という勤務形態を用いて人員体制を整備しているケースが多くみられます。

なお、当直は法定労働時間である週40時間に含まれない勤務であり、通常業務は行わないものとして法律で定められています。

日直・宿直・日当直とは?

なお当直は、「日直(にっちょく)」と「宿直(しゅくちょく)」に分類されます。

前者の「日直」は、休日の日中に行う当直のことです。一方の「宿直」は、夜間に泊まり込みで行う当直を指します。

また、土曜の診療時間終了後から月曜の朝まで働く場合など、日直と宿直の両方を横断する働き方のことを「日当直(にっとうちょく)」といいます。

なお、医療法第16条では「医業を行う病院の管理者は、病院に医師を宿直させなければならない」という規定があります。

当直する医師のメイン業務は、患者対応

当直中、医師は必要時に適切な対応が行えるように医療機関内で待機しています。

具体的には、入院患者の急変時に処置や処方を行ったり、ウォークインや救急車で救急外来を受診する患者の診察等を行ったりすることが業務となります。

なお、救急対応のない当直は「寝当直(ねとうちょく)」と呼ばれ、医師アルバイト市場では人気の案件です。

業務負担が軽いことに加えて、患者対応のない時間には仮眠を取ったり、論文作成や他の仕事をしたりすることも可能な点が、他の医師アルバイトには無い大きな魅力となっています。

病棟管理メインで、翌日の勤務に響きにくい!

なぜ「医師の当直はきつい」というイメージがあるのか

なぜ「医師の当直はきつい」というイメージがあるのか

続いて、勤務医の多くにとって悩みの種となっている当直の実態と、「当直はきつい」といわれる理由を探ります。

常勤先の「当直回数」が理由となって転職する医師も多い

ここで、「Dr.アルなび」の姉妹サイトである「Dr.転職なび」が、実際に転職を経験した医師を対象に行った調査の結果をご紹介します。

以下のグラフは、医師に転職した理由を尋ねた質問に寄せられた回答です。

「当直の多さ」が上位4位にランクインしており、人間関係や収入、長時間労働とともに、頻回な当直業務も医師が転職を考えるきっかけの一つとなっていることが分かります。

Q:今回の転職理由を教えてください(最大3つまで選択可)

Q:今回の転職理由を教えてください(最大3つまで選択可)

転職した医師の17.6%は、「月5回以上の当直」を担当していた

それでは、転職を決意した医師はどのくらい当直を担当していたのでしょうか。

転職前の当直回数を尋ねた質問では、半数を超える医師は月1回以上の当直を担当しており、中でも週あたり約1回のペースとなる「月3~4回」が最も多くなっています。

また、「月5回~9回」および「月10回以上」と頻回な当直を担当していた医師も、全体の約2割を占めています。

Q:【転職前】の常勤先の当直回数を教えてください。

Q:【転職前】の常勤先の当直回数を教えてください。

▼「転職後」の当直回数は?さらに詳しい調査結果はこちら

常勤先の当直が「きつい」といわれる理由は?

理由①当直明けの勤務が「きつい」

当直は、夜間から朝までという長時間拘束される働き方です。

さらに医師の場合は、当直明けにそのまま通常勤務に入ることも多く、なかには手術等を行うケースもあるのではないでしょうか。

また何日も連続で当直に入る場合も珍しくなく、当直による連続勤務は勤務医にとって大きな負担になっているといえるでしょう。

このような過酷な働き方が続くと、体力的・精神的な疲労や負担が積み重なってしまいます。

その結果、業務における判断力の低下を招いてしまったり、医師に大きなストレスがかかってしまったりといった事態も懸念されます。

このような医師の働き方の現状を是正し 医師の健康を確保するため、2024年4月から始まる「医師の働き方改革」では「連続勤務時間制限」の実施が求められており、当直明けの勤務に関するルールも定められています。

理由②割が合わないから「きつい」

医療機関が医師に当直をさせる場合には 労働監督署の許可を得ることが必要で、その許可を得る際のルールの一つには「常態としてほとんど労働をする必要のないこと」があります。

なお 医師や看護師については、以下のような特殊の措置を必要としない軽度または短時間の業務も特例的に認められています。

・医師が、少数の要注意患者の状態の変動に対応するため、問診などによる診察等(軽度の措置を含む)や、看護師に対する指示、確認を行うこと

・医師が、外来患者の来院が通常想定されない休日・夜間(非輪番日であるなど)において、少数の軽症の外来患者や、かかりつけ患者の状態の変動に対応するため、問診等による診察等や、看護師に対する指示、確認を行うこと

・看護職員が、外来患者の来院が通常想定されない休日・夜間(例えば非輪番日であるなど)において、少数の外来患者や、かかりつけ患者の状態の変動に対応するため、問診等を行うことや、医師に対する報告を行うこと

・看護職員が、病室の提示巡回、患者の状態の変動の医師への報告、少数の要注意患者の定時検脈、検温を行うこと

引用:厚生労働省「断続的な宿直又は日直勤務に従事する者の労働時間等に関する規定の適用除外許可申請について

このように当直は「常態としてほとんど労働をする必要のないこと」が前提となっていることから、常勤先における当直手当は比較的安価なケースが多いようです。

しかし実際には救急対応や通常業務の一部を行うなど、当直中に実働が発生するケースも少なくないでしょう。

そのため「労働負担に対して、手当の額が見合っていない。割に合わない。」と感じる勤務医が多く、「当直はきつい」というイメージが定着することにも繋がっているのかもしれません。

そろそろ「当直なし」という働き方にシフトしませんか?

常勤先の当直とは、ここが違う!「当直バイト」3つの特徴とは?

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上述でご紹介した「当直はきつい」というイメージに対して、当直アルバイトの勤務を希望する医師が多いのは、どのような理由からなのでしょうか。

最後に、常勤先における当直と当直アルバイトの違いを確認しながら、当直アルバイトで働くメリットを解説します。

当直バイトのメリット①効率的に収入アップできる

当直バイトは、常勤の当直手当と比べて給与が高い点が大きなメリットです。

常勤の当直手当の相場は1回あたり15,000円~20,000円程度ですが、当直アルバイトの場合は、寝当直であっても1回あたり30,000円程度となっています。

また救急対応を行う当直バイトでは、1回あたり100,000円を超える高額案件が出ることもあります。

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当直バイトのメリット②勤務する回数や時間を調整できる

上述で常勤先における「当直の多さ」が、医師の転職理由の一つになっているとご紹介しました。

一方のアルバイトで当直に入る場合には、自身の都合・希望に合わせて勤務頻度や時間を選択することが可能です。

実際に当直アルバイトを検討中の医師からよく寄せられる相談には、例えば以下のようなものがあります。

・募集要項にある勤務開始時間を、「18時」から「18時半」に変更したい

毎週勤務ではなく、隔週や月1回など無理のない勤務ペースにしたい

このような勤務条件に関する調整を希望する際は、医療機関の採用担当者に相談を行います。

求人サイトやエージェントを利用している場合には、コンサルタントが医療機関への確認や交渉をすべて代行してくれるので便利です。

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当直バイトのメリット③仕事内容を選べる

常勤医師の負担軽減を目的として、当直業務を担当してくれる非常勤医師の募集を行う医療機関は数多くあります。
そのため、医師向けの求人サイトには 様々なエリアや仕事内容の当直バイトの求人が掲載されています。

中でも人気が高いのは、救急対応のない寝当直のアルバイトです。

業務負担が少ないことに加え、対応がない時間に仮眠を取ることも可能なので「常勤先が忙しく、アルバイトの翌日に疲れを残したくない。」「初めてのアルバイトで、少し不安。」という先生でも無理のない範囲で勤務することが叶います。

また2024年4月からの「医師の働き方改革」以降も続けられるアルバイトとして、いわゆる寝当直に該当する業務の場合得られる「宿日直許可」のある当直バイトも、医師からの注目を集めています。

「Dr.アルなび」では、寝当直や宿日直許可のある当直をはじめとした医師向けのアルバイト求人を、多数掲載しています。
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◆調査概要

調査日:2023年5月末~6月中旬

対象:Dr.転職なびを介して転職した医師(任意抽出)

調査方法:webアンケート

有効回答数:74

Dr.アルなび編集部

ライター

Dr.アルなび編集部

医師のアルバイト探し応援コンテンツを提供する「Dr.アルなび」編集部です。医師アルバイトの求職支援サービスを提供する株式会社エムステージが運営しています。

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