- 研修医として入職し、30年以上が経過しました。担当疾患は多岐にわたりますが、私にとり救急の現場はよい修練の場となりました。内科医の仕事は、診断のためのあらゆる手がかりを集め鑑別診断を検証していくことの反復です。内科医はまた、救急の現場で大切な経験を積みながら成長していきます。現場の私たちのするべきこととは? 病院が綺麗、通院が便利、看護師を始め全職員が親切丁寧で優しい、診断能力の高い医師がいる、優れた外科医がいる、検査時間・手術時間が短い、入院期間が短い等々、病院が備えるべき要件は多岐にわたります。私たちは皆これら諸要件の改善に主体的にかかわりをもつことができます。組織の目標実現に取り組み続け、成功体験を積み上げていくことが重要です。サッカーではチームワーク以上に個人の技量が優先されるそうです。同様に個人レベルでの鍛錬の成果は、病院の総合力を強化します。だからこそ、現場では個人の鍛錬を。