- 当院は職員全員で病院をどうしていくべきかを決めています。当院は職員ファーストの会だから(笑)患者ファーストとほぼ同列です。職員ファーストにできないと患者ファーストもできないし、患者ファーストだけして職員を犠牲にすると辞めてしまう。職員の意見は当然聞きます。その結果として看護師の離職率が大変低くなった。一番の理由はやめたいと思わない病院になってきたからだと考えています。
軍隊のようにヒエラルキーがある訳ではないといつも言っています。こうしろと上から言ってするのではなく、多くを言わなくても職員全員が同じ方向を向いているのが理想の環境で、その為には日々のコミュニケーションが取れていないといけない。当院はみんなでコミュニケーションを取るにはちょうどいい規模だと考えています。誰が何を言っているか聞こえやすいし、話しやすいし、みんなの顔も分かる。掃除のおばちゃんの顔も分かります。
風通しがよくなって意見が言えて、それが通って、そうなると自分たちが楽しくなってくる。言いたいことが言える風土が形成されたんだと考えています。命令する医師が昔はいたが、今はいない。人柄はみんないいですよ、悪い人がいると風土が台無しになっちゃいますから。特に人に怒鳴るのはダメです。職員にはパワハラとみなすと言っています。先生が新しいことをやりたいといってきたら、当然話は聞きますし、医療機器の用意も検討できます。人口透析がやりたいってなるとちょっと困ってしまうけど(笑)