常勤先とは別の医療機関で、アルバイト(外勤)をする医師は多くいます。以前「Dr.アルなび」が実施した調査においても、常勤先がある医師の77.3%がアルバイトをしていることが分かっています。
「医師は業務が多忙」というイメージもありますが、実際に医師はいつ・どのようなルートで情報収集を行い、アルバイト先を見つけているのでしょうか?
本記事では「Dr.アルなび」の会員医師に実施したアンケートの結果をご紹介しながら、医師のアルバイト探し方や、2024年4月から適用された「医師の働き方改革」に伴うアルバイトへの影響と対処法についても解説します。
医師は、どのようにアルバイトを探している?
複数の求人サイトを併用して、アルバイトを探す医師が多い
最初に、医師がどのような方法でアルバイト募集の情報を入手しているのか尋ねました。
Q:アルバイトの求人情報は、どのような方法で探していますか?
医師がアルバイトの求人情報を得る方法として突出して多いのは、「求人サイトで検索する」(回答数:571)です。
次いで、メールや電話での「コンサルタントからの個別案内」(回答数:161)や、登録している求人サイトから届く「メールマガジン(個別の案内ではないもの)」(回答数:147)が多くなっています。
なお、医師求人サイトへの登録数は「2~3サイト」と回答した医師が約7割となり最多でした。
4つ以上のサイトへ登録している医師も含めて、全体の8割を超える医師は複数の求人サイトを併用してアルバイトの求人情報を探していることが分かります。
Q:「Dr.アルなび」を含む医師求人サイトに、いくつ登録していますか?
▼「Dr.アルなび」ユーザーの声▼
・画面も明るくて見やすく、報酬順に配列が変えられるなど工夫が見られる。(50代/循環器内科)
・他社と比べて「充足していました」の返事は 比較的少ないので、情報のアップデートは速やかにされているのだと思います。(70代/産婦人科)
\ほかの求人サイトとの「併用」も大歓迎/
約半数の医師は、「Dr.アルなび」で毎日求人をチェックしている
次に、アルバイト求人を探すタイミングについて聞きました。
Q:「Dr.アルなび」は、どのくらいの頻度で利用していますか?
「Dr.アルなび」を利用する頻度は「ほぼ毎日」(48.4%)が最多となり、少なくとも週1日は利用するという医師が全体の85.1%を占めました(「ほぼ毎日」「週に2~3日程度」「週に1日程度」を合計)。
多忙なイメージが強い医師ですが、比較的頻回に求人サイトをチェックしているようです。
さらにチェックするシチュエーションについても尋ねたところ、最も多かったのは「休憩中」(回答数:320)でした。
次いで「勤務の合間」(回答数:245)も多く、忙しい勤務のスキマ時間を利用してアルバイトの情報収集を行っている医師が大半となっているようです。
Q:どのような時に、「Dr.アルなび」を見ることが多いですか?
「医師の働き方改革」に向けた医師アルバイトの動向と対策は?
ここまで現在の「医師のアルバイトの探し方」について見てきましたが、医師がアルバイトを探すうえで今後はどのような点に注意すべきなのでしょうか?
続いて、2024年4月に適用開始となる「医師の働き方改革」による影響の要点と、今後もアルバイトを希望する医師が知っておきたい対策をご紹介します。
2024年4月に向けて、「宿日直許可のあるアルバイト」に医師からの応募が集中
2024年4月からの「医師の働き方改革」では、罰則付きの「医師の時間外労働の上限規制」の適用開始が大きなポイントとなります。
この規制では、医療機関の施設基準に応じた勤務医の労働時間の上限が定められています。
例:A水準の医療機関で働く医師の時間外労働時間上限は「年間960時間以下/月100時間未満」 など
なお、ここでいう労働時間とは「アルバイト先における勤務時間」も含まれたものです。
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つまり2024年4月以降、医師は 常勤先およびアルバイト先における労働時間を決められた時間内に収める必要があり、自由にアルバイトすることができなくなるのです。
ただし、労働基準監督署から「宿日直許可」を得ている勤務であれば、原則として労働時間としてカウントされません。
このような状況から、いま「宿日直許可」のある募集への問い合わせ・応募が急増しているのです。
「宿日直許可」のある案件を探すなら、エージェント活用が一番の近道
ただし各医療機関における「宿日直許可」の取得状況は、一般的には公開されていません。
忙しい勤務の合間であっても、効率的に「宿日直許可」のあるアルバイト案件を探したい場合には、医療機関の内情に詳しいエージェントを上手く利用するのがオススメです。
なお「Dr.アルなび」では、医療機関対応の専任スタッフを全国の拠点に配置。
宿日直許可の取得状況をはじめとした医療機関の情報を積極的に入手して、専任のコンサルタントを通じてスピーディーにご案内しています。
繰り返し医師に選ばれている「Dr.アルなび」の強みとは?
最後に、「医師の働き方改革」に向けたアルバイト探しで「Dr.アルなび」のご利用をオススメしたい理由をご紹介します。
「Dr.アルなび」は、繰り返し利用してくださる「リピーター」の医師が多い
「Dr.アルなび」の大きな特徴の一つとして、ご利用くださっている先生方のリピート率の高さがあります。
「Dr.アルなび」を介してアルバイ求人に応募した回数を尋ねた質問では、2回以上の応募経験がある医師は 定期アルバイトでは73.7%。
スポットアルバイトにおいては、96.5%を占める結果となっています。
Q:Dr.アルなびで定期アルバイトに応募した回数は、どのくらいですか?
Q:「スポットアルバイトに応募した回数」は、どのくらいですか?
これらの結果からは、一度の利用で離れてしまうことなく、複数回にわたって継続的に「Dr.アルなび」をご利用いただいている先生が多いことが分かります。
医師のアルバイト探しをサポートする「コンサルタントへの評価」が高い
上記のように繰り返し「Dr.アルなび」をご利用いただいている先生方からは、医師を担当するコンサルタントの質が良いからという声が多く寄せられています。
コンサルタントへの満足度を尋ねた質問では、定期非常勤担当のコンサルタントに「満足」していると回答した医師は92.1%(「かなり満足」「まあ満足」「満足」を合計)。
スポット非常勤担当のコンサルタントに「満足」している医師は、93.2%を占めました。
Q:定期非常勤のコンサルタントに対する「総合的な満足度」について、もっとも当てはまるものはどれですか?
Q:スポット非常勤のコンサルタントに対する「総合的な満足度」について、もっとも当てはまるものはどれですか。
医師からお寄せいただいたコメントの一部もご紹介します。
◆求人のご案内について
・条件に合致するスポット求人が出てきたときに、メールでお知らせしていただける点が良いです。(30代/精神科)
◆案件への応募や問い合わせの対応が早い
・問い合わせに対して、返信が早くて助かります。(50代/外科)
・応募した案件について、速やかに動いてくれるところが、良いと思います。(50代/循環器内科)
◆きめ細かなサポートが受けられる
・勤務前のリマインドなどのサポートがしっかりしており、助かっています。(50代/産婦人科)
◆適度な距離感が良い
・必要最低限の接触で、必要十分なサービスを能率的に提供してくださるところが良いです。(30代/内科)
◆信頼できる対応
・事務的ではなく、暖かみを感じられる対応が良いと思います。(40代/泌尿器科)
・ウェブで面会をさせてもらっているので、面識がないコンサルタントと話す場合のようなぎこちなさがなく、安心して相談できるのが良い点です。(50代/脳神経外科)
・労働契約の締結までの一連の手続きが、至ってシンプルで使いやすい。
また今までに多数回利用した中でも、一度たりともトラブルが発生したことがなく、全面的に信頼している。(30代/健診)
利用医師の9割以上が「満足」!
2024年4月「医師の働き方改革」に向けたアルバイト探しは、「Dr.アルなび」で
最後に「Dr.アルなび」ユーザーの先生方へ、継続して「Dr.アルなび」を利用したいか尋ねました。
Q:今後も、Dr.アルなびを利用したいと思いますか?
最も多くなったのは「また利用したい」(82.2%)で、「機会があれば利用したい」も含めて99.2%の先生が「Dr.アルなび」を継続して利用したいというご意向を寄せてくださっています。
2024年4月から始まる「医師の働き方改革」によって、医師アルバイト市場にも非常に大きな変化が起きると予測されます。
また勤務医の労働時間に対する規制の適用開始まで、残りわずかとなりました。
このような大きな変革期を控えるなかでも、しっかりとルールに則りながら、きちんと希望のアルバイトに出会えるように。
今のうちから、効率的に情報収集ができる環境を整えておくこと。
そして信頼できるコンサルタントを味方につけておくことが、「医師の働き方改革」以降のアルバイト探しにおける大きなカギとなるのではないでしょうか。
◆調査概要
調査日:2023年6月下旬~7月上旬
対象:Dr.アルなびの会員医師から任意で抽出
調査方法:webアンケート
有効回答数:624