- 【総合医に最適な職場】
東大阪生協病院は、地域密着型の小規模病院ですから、かかりつけ病院の機能を求められています。一定の専門性を持ちつつ、患者さんの色々な症状に対して、基礎になる総合力で診療できる先生に向いていると思います。つまり、ジェネラリスト、総合医として働ける、これからそうなろうと目指している先生に最適な職場と言えるでしょう。
その一方で、回復期リハビリテーション病棟をもち、リハビリテーション科については、高い専門性をもつ医療を行っています。後期研修で募集している神経内科、家庭医療、リハビリテーション科については、専門医を取得可能です。
【生活をも救う「命を助ける」やりがい】
患者さんに一番身近なかかりつけ病院として、何でも一番先に相談してもらえる信頼関係を作れる病院です。病棟で急性期の治療に関わり、外来で維持期を診て、往診で維持期から終末期まで対応していく、つまり、患者さんと長い期間、生涯に渡って支援できるのは、やりがいを感じますね。
在宅の患者さんが約250人と、在宅診療を手広くやっていますので、高次の急性期病院とは違った意味のやりがいもあります。命を救うという意味では同じですが、本人だけではなく家族の命も救う、生活を救う、地域に出ていってこそ感じられる在宅診療ならではのやりがいです。在宅患者さんを訪問してみたら、リウマチで寝たきりの奥さんを高齢のご主人が介護する老老介護で、生活が破綻状態ということもありました。その状況から、人間らしい生活を送れるようにサポートしていったのですが、夫婦生活の最後の2年間を豊かに暮らせるまで支援できたことは、医療人として本当にやりがいがありました。
【「医局鍋の会」でコミュニケーション】
医師は大きなストレスの中で働いています。ちょっとしたことで、気持ちがほっとできる時間を作ろうと、毎月「医局鍋の会」を開いています。文字通り、鍋を囲んで、お互いに色んな話をする会です。鍋は、「医局鍋の会」の会長の私が準備しています。
ここは大阪民医連の研修病院にもなっていますので、定期的に後期研修医が研修に来ます。後期研修医にとっても、良いガス抜きになっているようです。若い先生が不安に悩まされたり、孤立しないように、アットホームで楽しい医局にすることを心がけています。
【組合員が医師の生活をサポート】
ここで働いていると、医療生協の組合員さんからのサポートを強く感じられます。私は女性医師ですから、出産を終えた後や、家庭での配慮が必要だったりと、勤務条件が合わずに現場復帰できない女性医師を支援したいと思っています。もちろん、子育て中の男性医師も同じく支援しますよ。
院内には託児所・保育所がありませんが、医療生協の組合員さんも一緒になって、託児所・保育所を探してくれます。組合員さんには、色んな職業の方がいますので、保育所だけはなく、家を探してもらった先生もいます。子育てなど家庭の事情による勤務条件の希望があれば、そこは相談に乗ります。外来のみ、往診だけ、嘱託など勤務スタイルについては融通を利かせます。女性医師だけではなく、子育て中の男性医師も遠慮なく相談して下さい。