- ケアミックスは一般病院から行くと次のレベルの低い所というイメージ・捉え方がありますが、そうではなくて、一般急性期もちゃんとして、慢性期の患者さんまで切れ目なく、ずっと診れると良い見方ができると思います。一つの病院で完結するという。そこにプラス在宅と。とりわけ在宅というのは、ケアミックス病院ならではの使い方なのではないかと思います。例えば、がん患者さんが末期になったら家に帰してあげるという選択肢ができる訳で、在宅へ戻っても、病院から診察に行きますと言うとほとんどの患者さんは安心して満足して家で過ごせます。在宅に戻ったら病院の先生は診ません、となると患者さんは病院から切り離されたように不安になってしまいますから、その病院で一貫して診ていれば患者さんも安心できる訳です。在宅はベッドを病院の外に抱えるのと同じイメージです。また、病院側にもメリットがあり、5人の患者さんが在宅となると、病院のベッドが5床空くことになるので、ほかの患者さんに使えることになります。ケアミックス病院としては、こうした病院でも患者さんを診られるし、在宅でも診られるし、という病院でも在宅でも両方対応できるような形というのがケアミックスの在り方なんだと思います。