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【FAQ】医師アルバイトで「面接」が必要な理由は?医療機関からよくある質問やNG事例も紹介

【FAQ】医師アルバイトで「面接」が必要な理由は?医療機関からよくある質問やNG事例も紹介

医師のアルバイト選びでは、スポット非常勤は書類選考のみで決まることが多いですが、定期非常勤では面接やトライアル勤務が必要となります。面接で勤務条件の確認や医療機関の雰囲気を知ることができると、ミスマッチ防止につながるでしょう。面接の準備として、事前に応募先の情報を調べ、清潔感ある服装で臨むことが重要です。面接後の確認事項は、入職前にコンサルタントを介して解決するのが推奨されます。

本記事では、「Dr.アルなび」で定期アルバイト案件を担当するコンサルタント・佐々木に、医師のアルバイト探しで「面接」が必要な理由や当日の流れ、医療機関からよく聞かれる質問、面接では避けたいこと等を聞きました。

医師のアルバイト探しで、「面接」が必要な理由は?

編集部:医師のアルバイト探しで医療機関との面接が必要になるのは、どのような場合なのでしょうか?

医師アルバイトにおける選考の流れ

佐々木:医師のアルバイトには、スポット非常勤・定期非常勤という2つの働き方があります。

まず前者のスポット非常勤は、書類審査のみで選考が完結するケースが大半です。

経歴書などの応募書類を提出し応募手続きを済ませると、早い場合で当日、多くの場合は応募から一週間程度で採用可否の連絡が入ります。    

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一方 定期非常勤の場合は、書類選考のあとに二次選考が設けられている場合が大半です。

「日勤」の定期アルバイト募集では、面接が必要になる

編集部:具体的には、どのような二次選考があるのでしょうか?

佐々木:応募案件がどのような条件の勤務かによって、二次選考の内容が異なってきます。

具体的には、応募案件が日勤の場合には医療機関との「面接」
当直や日当直の場合には、「トライアル勤務(お試し勤務)」が設定されるケースが多いです。

面接のメリットは、「入職後のミスマッチを防止できる」こと

編集部:多忙で「医療機関に訪問するための時間を捻出するのが大変」という先生もいらっしゃるかと思いますが、面接が必要なのはどのような理由からなのでしょうか?

佐々木:面接の最も大きな目的は、勤務に関する条件や労働環境を確認することです。

面接の場では、対応数の目安や院内で働く医師の体制、実施可能な検査など、実際の勤務に関わる内容について、医療機関側から直接聞くことができます。

また医療機関を実際に訪れることで、施設全体の雰囲気や働く医師、スタッフの様子をご覧いただくことも可能です。

面接は、このようなリアルな情報に数多く触れられる良い機会になります。

求人票を確認するだけでは得られない、「自分がここでアルバイトしたら…」というご勤務の具体的なイメージが湧きやすくなることで、入職後のミスマッチを回避することにも繋がると思います。

定期アルバイトの「面接」は、どのように進む?

定期アルバイトの「面接」は、どのように進む?

面接前に準備するもの、当日の服装は?

◆応募先で働く医師の情報を収集しておくと、面接が盛り上がることも

編集部:面接にあたって、医師が事前に準備すべきことは何かありますか?

佐々木:面接前の準備として私がお勧めしているのは、「応募先の医療機関のホームページを見ておくこと」です。
具体的には、院長のプロフィールや医師の外来担当表など、医師紹介に関するページをご覧いただくのが良いと思います。

編集部:それは、どのような理由からでしょうか?

佐々木:医師の世界は狭い、とよく言われますが、応募先の医療機関で働く医師の中に「ご自身とのつながり」を発見できることがあるんです。

例えば、同じ大学出身や、医局出身の先生がいらっしゃったり、これまでのご勤務で関わりのある先生がいらっしゃったり。
面接では、共通する知人の話題で盛り上がるケースが実は多くあるんですよ。

編集部:たしかに、共通点が見付かることでお互いの親近感がグッと増しそうですよね。

◆面接時は「ジャケット着用」がオススメ

編集部:ちなみに面接時は、どのような服装で行けば良いのでしょうか?

佐々木:服装については、「必ずスーツでないといけない」等のルールはありません。

しかし面接における服装は、先生の第一印象を決める重要な要素です。

医療機関側に「TPOをわきまえ、社会人としてのマナーがきちんと身に付いている」「この先生と一緒に働きたい」といった良い印象を与えるためにも、面接の際にはジャケット着用がお勧めです。
また、シワや汚れのない清潔感のある服装であることも大切です。

なおジーンズやジャージ、サンダル履きといったラフな装いは、面接時は避けていただいた方が無難かと思います。

面接当日の流れは?

編集部:面接当日は、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

佐々木:まずは受付で採用担当者をお呼びした後、応接室などで面接が行われます。
その後 外来ブースや病棟などの院内を見学して終了、といった流れで進行することが多いです。

編集部:面接には、どのような方が参加されますか?

佐々木:応募先の医療機関によりますが、多いのは以下のようなパターンです。

・事務長、事務部長(採用担当者)
・常勤医師
・理事長や院長(決裁者)

上記のほかにも、看護師長や地域連携室の方が参加することもあります。

なお「Dr.アルなび」をご利用いただいている場合には、私たちコンサルタントも先生とご一緒に面接に参加します。

面接で、医療機関からよく聞かれる質問は?

編集部:面接では、どのような質問をされるケースが多いですか?医療機関からよく聞かれることがあれば、教えてください。

佐々木:そうですね。
「数ある求人の中から、なぜうちの病院を選んでくれたのですか?」と、応募動機を聞く医療機関は多いように感じます。

編集部:医師のアルバイトでは、「収入をアップしたいため」という理由で応募するケースも多いと思います。
この場合、正直に伝えても問題ありませんか?

佐々木:問題はないとは思いますが、合わせて「なぜこの医療機関を選んで応募したのか」という理由を添えられれば、医療機関の心証も良くなると思います。

編集部:確かにそうですね。
応募動機のほかにも、面接でよく聞かれる質問はありますか?

佐々木:出身大学やご勤務先の医療機関など、学歴や経歴についても聞かれることが多いですね。

実際のご勤務に関わる部分でいうと、対応できること・対応できないこと(例:発熱患者の診察など)の線引きや、勤務開始可能な日程、通勤方法について聞かれるというパターンが多いと思います。

編集部:質問への回答をある程度想定しておくと、さらに落ち着いて面接に臨めそうですね。

面接が終わった後の流れは?

編集部:面接や院内見学が終わった後、採用合否はどのように分かるのでしょうか。

佐々木:「Dr.アルなび」をご利用医いただく場合は、コンサルタントが先生ご自身と医療機関のご意向を確認します。

なかには面接当日に「入職」ということでお話が進むケースもあるのですが、その場合も必ず翌日などに改めて先生・医療機関それぞれのご意向を伺っています。

編集部:それは、どのような理由からでしょうか?

佐々木:定期アルバイトは、半年や1年単位などの比較的長い期間で勤務する働き方です。

先生に安心してご勤務いただくためにも、確かめておきたいことや相談しておきたいことはもう残っていないか、念のため確認をさせて頂きたいという思いがあります。

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面接後に不明点を残さないことが、ミスマッチの回避に繋がる

編集部:確かに、採用担当者や院長先生を前にした面接の場では「聞きづらい」と感じることはありそうですね。

佐々木:そうなんです。
面接が終わった後に、「あの場では直接言い出しづらかったけど、気になることがある」「あのことも、聞いておけば良かった」というケースは、実は多くあります。

いざ勤務を始めた後に後悔しないためにも、不明点や不安な点は入職前に解消することをお勧めします。

コンサルタントを介して先生・医療機関双方の合意が確認できた後は、雇用条件の最終確認や必要書類の準備、勤務開始日の調整などご入職に向けた手続きを進めていきます。

編集部:ちなみに、面接を受けた結果「辞退したい」と思うケースもあるかと思います。
このような場合、医師はどのように行動すれば良いのでしょうか?

佐々木:選考を辞退したい場合は、私たちコンサルタントまでお申し付けいただければ大丈夫です。

医療機関への辞退連絡はコンサルタントが代行しますので、ご安心ください。

なお辞退する際には、「面接を受けてみて、想定よりも忙しそうだったため」など、事態に至った理由を添えると良いでしょう。
そうすることによって医療機関側の心証を損ねず、結果を受け入れていただきやすくなります。

定期アルバイトの「面接」を成功させるためのポイントとNGな行動は?

定期アルバイトの「面接」を成功させるためのポイントは?

編集部:最後に、佐々木さんが経験されてきた面接を振り返ってみて、「好印象を与える医師」や「お見送り(不採用)になってしまう医師」の特徴があれば教えていただきたいです。

面接時、医療機関に好印象を与える医師の特徴は?

佐々木:相手とスムーズなコミュニケーションが取れる先生は、さまざまな医療機関から求められているという印象がありますね。
具体的には 笑顔で受け答えをする、テンポ良く会話のキャッチボールができる、といったことなどでしょうか。

面接でやり取りをする中で、このようなポイントを見ている採用担当者は多いと思います。

加えて「応募先の医療機関に貢献したい」という姿勢をアピールできる医師も、アドバンテージが高いと感じます。

実際の応募動機が「アルバイトで収入を得たい」という理由であったとしても、「自分が働くことによって、貴院に貢献したいと思っている」という前向きな姿勢を感じさせる医師は、多くの医療機関から歓迎される傾向があります。

このような先生は、ご入職後も医療機関と良好な関係を築き、結果として長く働くケースが多いように思います。

医療機関との面接で避けたい…NGな行為は?

佐々木:反対に、面接の場で「円滑なコミュニケーションを取ることが難しい」と医療機関側に感じさせてしまう医師の場合は、残念ながらお見送りという結果になってしまうことが多いです。

具体的には、ほとんど言葉を発さずお話をしない、相手の目を見て受け答えしない、長時間 話しすぎてしまうといったケースです。

編集部:確かにこのような様子を見てしまうと、「実際のご勤務でも、患者様や院内の医師、スタッフのコミュニケーションが難しそう…」という印象を持ってしまいそうですね。

しかし「面接」という場の独特な雰囲気に緊張してしまう方や、「面接」自体にあまり馴染みがないという先生もいらっしゃる気がします。

佐々木:そうですよね。
緊張のために、普段通りのご自身が出せないこともあるかもしれません。

しかし医療機関との面接は、医師アルバイトにおける選考の中でも、特に大切なフェーズです。

私たちコンサルタントが先生の隣でしっかりサポートしますので、ぜひ前向きな姿勢で、自信を持って面接に取り組んでいただきたいと思っています。

編集部:緊張していても 隣に自分のサポーターがいてくれるなら、少し落ち着いて面接に臨めそうですね!

佐々木:そのほかには、給与の交渉をすることも面接ではお控えいただいた方が良いと思います。

「交渉のタイミングを見極める」ことは、交渉を成功させるためのポイントといえます。

しかし、面接中に「もう少し時給を上げて欲しい」「交通費を全額出してもらいたい」といったご要望を伝えてしまう方もいらっしゃいます。

面接の場は、給与関連の交渉にふさわしいタイミングとは言えません。
そのため、医療機関側の心証を良くないものにしてしまう可能性が高くなってしまいます。

もし給与に関するご要望がある場合には、コンサルタントを介して確認や交渉をすることをお勧めします。

交渉経験も豊富なコンサルタントが、最適なタイミングや伝え方を考慮したうえで、先生のご希望を実現できるように交渉いたします。

以上定期アルバイトの「面接」について、詳しくご紹介しました。
アルバイトに関するお困りごとや疑問がある場合は、医師専門のエージェント「Dr.アルなび」のコンサルタントまで、お気軽にお問い合わせください。

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佐々木 友美(ささき ともみ)

専門家

佐々木 友美(ささき ともみ)

株式会社エムステージ MHR事業部
福岡支社 定期非常勤コンサルタント リーダー

入社後、医療機関担当を経て定期非常勤の医師担当に従事。
先生方や医療機関に対し丁寧かつスピーディーに、信頼されるエージェントになることをモットーにしている。
2023年4月より、福岡支社定期非常勤部門のリーダーに着任。

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