美容系バイトは「カウンセリング中心」と「施術を行う案件」の2種類に分かれます。カウンセリング業務は科目や経験を問わず募集が多く、未経験の医師にも人気。施術業務は皮膚科や美容皮膚科の経験が求められる場合があります。時給はカウンセリングが約1万円、施術業務では約1.2万円。求人は競争率が高く、コミュニケーション能力が重視されます。オンライン面談時には視線や表情に注意し、求人内容を事前に確認することが重要です。
本記事では「Dr.アルなび」のコンサルタント・加藤に、美容系アルバイトの勤務内容や給与相場、採用担当者がチェックしているポイントなどについて聞きました。
医師の美容系バイトとは？
美容系バイトには、「カウンセリング中心の案件」と「施術を行う案件」がある
編集部：美容系バイトは先生方からのお問い合わせが特に多いと聞きますが、具体的にはどのようなお仕事があるのでしょうか？
加藤：美容系バイトは、大きく分けて2つに分類されます。
1つめは、カウンセリングがメインのお仕事です。
具体的には美容脱毛やAGA（男性型脱毛症）のカウンセリング、ピル処方・性病・ダイエット専門の外来などがあります。
医師はあらかじめ用意された問診票に沿って問診を行い、必要に応じて患者様から同意書を取得したり、処方を行ったりします。
2つめは、美容皮膚科のクリニックなどで患者様への施術も行うお仕事です。
こちらでは問診や同意書の取得に加えて、レーザー治療やほくろの除去、ヒアルロン酸やボトックスの注入といった施術も医師が実施します。
編集部：美容系バイトと一言でいっても、さまざまな種類がありますね。
しかし 後者の施術を行うお仕事は、皮膚科や美容皮膚科、形成外科などがご専門ではない先生にとっては、ややハードルが高そうです。
美容系バイトは、未経験の医師でも勤務できる「カウンセリング中心」の募集も多い
加藤：そうですね。
患者様への施術が業務内容に含まれる案件については、皮膚科や美容皮膚科、形成外科などをご専門とされている先生や、施術のご経験がある先生からのご応募が歓迎される傾向があると思います。
ただし カウンセリング業務が中心の案件については、科目やご経験を問わない募集が大半なので、ご安心いただければと思います。
そのため若手の先生方や美容系バイトが未経験の先生方にも、数多くご勤務いただいていますよ。
編集部：それを聞いて、少し安心しました！
美容系バイトの時給相場は、10,000円程度
編集部：ちなみに 美容系バイトで働く場合、どのくらいの給与を得られるのでしょうか？
加藤：医師が担当する業務の内容にもよりますが、科目・経験不問の美容系バイトの場合は、おおむね時給10,000円程度が相場ですね。
患者様への施術が業務に含まれる案件になると、カウンセリングメインの案件よりも割高となり、時給12,000円程度になるケースもあります。
美容系バイトで働く医師に求められることは？
編集部：続いて、美容系バイトで働くためのポイントを教えて頂けますでしょうか？
求人競争率が高い中でも勤務を勝ち取るための秘訣があれば、お聞かせください。
「カウンセリング中心」の美容系バイトは、特に競争率が高い
加藤：上記でもお伝えしたように、美容系バイトにおける募集の多くは「カウンセリング業務」が中心の案件です。
未経験の先生方にも働いていただけるよう、業務マニュアルや事前研修を用意している医療機関も少なくありません。
そのため幅広い世代・ご専門の先生方が挑戦しやすいお仕事として、医師からの応募が特に集中する傾向がみられます。
編集部：ですよね…。
それでは、多くの医師から応募があった場合、募集元となる医療機関ではどのような基準で選考しているのですか？
医師には、患者様に丁寧に対応できる「コミュニケーション能力」が求められる
加藤：選考において 医療機関の採用担当者が注目しているポイントは、「患者様とのコミュニケーションをスムーズに行っていただける先生かどうか」です。
脱毛やAGAなどの自由診療の領域における患者様との関わり方は、サービス業や接客業に近い内容を求められることが多くあります。
具体的には、相手が聞き取りやすいゆっくりした口調であったり、初めて受診される方にも分かりやすい説明であったり。
丁寧で、物腰が柔らかい対応をしてくださる先生が歓迎されています。
編集部：専門的なスキルではなく、患者様と円滑なコミュニケーションを取れるかどうかが選考上の大きなポイントとなっているのですね。
加藤：はい。医療機関との面談では、特にそのポイントをチェックしている採用担当者が多い印象があります。
医療機関とのオンライン面談では、目線や表情に気を付けよう
加藤：ここ数年は、書類選考後に行う医療機関との面談はオンラインで実施されるケースが多くなっており、美容系バイトの選考においてもオンラインで面談を行うことが増えています。
オンラインでの面談を行う前、私から先生方によくお伝えしているのが「視線や表情」に気を付けてくださいということです。
具体的には、頷きなどの身振り手振りを大きめにする、インカメラを見て相手と視線を合わせるよう努める、そして何より大切なのは笑顔だと思います。
画面を介してのコミュニケーションは、どうしても対面よりも伝わりにくくなってしまいます。
真剣に聞いているつもりでも、モニター越しの相手には「不機嫌なのかな？」といった印象を持たれてしまうかもしれません。
オンライン面談でも採用担当者にしっかりと良い印象を残せるように、ご自身の視線や表情を意識していただくのは大切なポイントです。
美容系バイトの求人選びにおけるポイントや注意点は？
編集部：最後に、美容系バイトの求人を選ぶ際に注意しておきたいことがあれば教えてください。
求人を選ぶ際は、対応予定人数の確認を
加藤：おそらく「美容系バイトは、負担が軽い」というイメージをお持ちの先生は多いのではないでしょうか。
もちろん実労働時間が短い案件もありますが、中には短時間で多くの問診を実施しなければならない案件もあります。
「こんなはずじゃなかった…」というミスマッチを防ぐためには、対応予定人数の目安を事前に確認しておくと安心です。
編集部：事前に、という点がポイントですね。
加藤：そうですね。多くの場合、求人票に「対応人数：10～15名程度」といった形で記載がありますのでチェックしてみてください。
もし求人票に記載がない場合は、目安となる数を問い合わせた上で検討・応募すると良いでしょう。
良い案件を逃さないために、事前に条件を登録しておこう
編集部：美容系バイトは、医師からの人気が特に高いので「募集が出たら、すぐ埋まってしまうのでは…」という点も気になります。
加藤：そうですね。
特に土曜・日曜のスポットアルバイトは人気があるので、募集が出た途端 医師からの応募が殺到することも珍しくありません。
定期アルバイトの場合はスポットアルバイトほどではありませんが、やはり希望される先生は多くいらっしゃいますので求人競争率は高いですね。
編集部：ライバルとなる方が多くいる中で勤務を勝ち取るためには、どうしたら良いでしょうか。
加藤：いち早く募集の情報を入手できる環境を整えておくことが、ライバルとの差をつけるポイントになると思います。
希望に合う募集が出たらすぐに応募手続きを進められるように、臨戦態勢で情報収集をしておくことがオススメです。
私たち「Dr.アルなび」では、事前にご登録いただいた条件に合う募集が出たタイミングでご案内をお届けするサービスを行っています。
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